前回前編の記事をこちらに書きました。この前編ではストレスと痛みの関係みたいな部分について触れました。
そもそもストレスで痛みが強くなるってどういうこと?とかホルモンが分泌されて体の状態に影響が出るんだよみたいなお話でした。
そして今回は、姿勢を整えることでストレスが軽減・改善されるのか?有効な方法があるの?そんな点を解説しようと思います。
姿勢が呼吸に与える影響
姿勢が悪くなると呼吸が浅くなると言われています。普段自身の呼吸について意識することはありますか?
まず呼吸をする際に使われる筋肉が体には存在しています。それは息を吸うときに使われる吸息筋と吐くときに使われる呼息筋に別れます。
吸息筋には「横隔膜、胸鎖乳突筋、斜角筋」があり呼息筋には「内肋間筋、胸横筋、腹横筋」があります。(一例です)下記の図で黄色が吸息筋青色が呼息筋です。

これらの筋肉は首からお腹のあたりについているものが多いです。そのため猫背など姿勢が悪くなり首からお腹にかけての筋肉が硬くなると例にあげた筋肉も硬くなります。
さらに胸郭(胸の辺り)が圧迫されることは横隔膜の圧迫にもつながります。
このように筋肉が硬くなると、動きが悪くなります。動きが悪くなるということは「本来の働きができない」ということです。
つまり、息を吸うときに使われる筋肉がうまく使えない=息が吸えない(吸える量が減る)ということになります。
呼吸が体に及ぼす影響
呼吸には大きく三つの役割があると言われています。
- 生きるための呼吸(代謝性呼吸)
呼吸は、無意識のうちに体に酸素を取り込み、二酸化炭素を排出して生命を維持するために欠かせないもの。 - 話すための呼吸(行動性呼吸)
話したり、歌ったりするときに必要な呼吸です。自分の意志でコントロールできる呼吸。 - 感情に伴う呼吸の変化(情動性呼吸)
感情が変わると、呼吸の速さや深さも変化します。例えば、驚いたときに息が止まったり、緊張すると呼吸が早くなったり、リラックスすると呼吸がゆっくり深くなったりするように、感情と密接に関係。
不安やストレスが多いと呼吸は浅くなると言われています。浅くなると一回で吸える息の量が減るので、呼吸数が増えていくことになり、より筋肉に負担もかかります。
また、交感神経を刺激することで、常に緊張状態になりやすいということです。
体と心の繋がり
そこで「卵が先か鶏が先か」と言った話になりますが、
呼吸が浅くなる=回数が増える=筋肉が過剰に使われる・硬くなる=姿勢が悪化する
姿勢が悪化する=視線が下向きがちになる=ネガティブになるこんなパターンです。
よく言われる「鬱病の方で胸を張っている人はいない」(厳密に100%なのかはあわかりませんが概ね正しいと思われます。)などもそういうことだと思います。
このように姿勢不良から鬱などのストレス症状を悪化させていくのか、もしくはストレス症状を抱えてしまったことで、姿勢が悪化して呼吸も浅くなるのか…どちらのパターンも考えられます。
これもよく言われることですが、体を動かすことでポジティブになる。やる気がないのを体から変えていく。そういうイメージです。
やはり心と体のつながりを考えることは大切です。
おすすめのリラックス法お腹マッサージ
今回は呼吸の改善から姿勢にも影響をというこで、この方法をご紹介します。
僕が何度か参加させていただいている野見山先生(通称のみさん)の講座でお勧めされているリラックス法の一つです。
お腹をマッサージすることで、副交感神経優位になりリラックスモードになれること。またこのマッサージの前に首の後ろ温めたり、耳を伸ばすなどの動きも取り入れます。
いずれも横隔膜を刺激したり、副交感神経を刺激したりと”リラックス”に焦点を当てたセルフマッサージです。力は入れすぎず、自分の”気持ちいい””なんかいい感じ”を探しながら実践していきます。
どう考えてもわかりにくいため過去にサロンでエクササイズに参加してくださった方向けに撮った動画を貼りたかったのですが、サイズオーバーでうまく対応できなかったので、後日アップしたいと思います。(>人<)